【絵本の紹介】寝る前どんな本を読んだらいいの?
眠る前の読み聞かせ。
日中は動き回り、落ち着かない時期の我が家の弟君でも、
落ち着いて見てくれる、唯一と言っても良い時間帯でした。
ところが・・・
絵本のチョイスを間違えると、
半分閉じかかっていた眼ぼけーっが爛々となり目、
眠るどころじゃない大騒ぎになって、
ベッドからまた抜け出して遊びはじめてしまったこともありました
当時、フルタイムの保育士で早朝出番もあったわたし。
はじめは、何とかなだめようと優しく声をかけていましたが、
最終的には「早く寝なさい‼」と怖い声で、布団に押し込むような寝かしつけ。
寝ながら涙がにじんでいる、
子どもの顔を見ては余裕のない自分が、
申し訳なくって「ダメなママで、ごめんね~」と反省していました。
みなさんもそんな夜ありませんか?
寝る前の絵本の選び方
基本、読み聞かせる絵本はお子さんの好きなもので構わないのですが、
当時、寝る前の絵本の読み聞かせが定着するまでは、
私が選んだ絵本も読むようにしました。
寝かしつけに失敗することを繰り返しながら、
心がけたことは、
〇ストーリーが短いものを選ぶこと。
〇ラストがハッピーエンドのものを選ぶこと。
〇静かな絵とストーリのものを選ぶこと。
〇読む前に『○○冊読んだら寝ようね。』と決めて、伝えること。
〇読み終わったら、電気を消すこと。
等でした。
日に日に、絵本を静かに楽しめるようになり、
良い就眠儀式になり、生活リズムも整うようになりました。
特に、興奮してしまっている夜にぴったりの、今日のえほんはこちら
しずかなおはなし
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クラシカルなモノトーンの優しい淡い絵がお話の雰囲気とぴったり。
ちいさなこえでよむおはなし・・・とはじまるので、
自然と声をひそめて読みはじめてしまうお話です。
しずかなといいながら、ハラハラする場面もあり、
いつも子どもたちも息をのんでおはなしの世界に入り込んでいました。
はりねずみのひっそりとした静かな生活がいつまでも守られ、
続くことを願い、わたしたちの何気ない日常にもリンクして、
同じように続く事の大切さや幸せに気付くような願いを感じる一冊です。
日本では1963年の出版。
今の展開の早いお話や色遣いのきれいな絵本とは違いますが、
絵本の中に静かで親子の愛を感じられる時が流れている絵本。
難しいことは子どもたちもわからなかったと思いますが、
守られている安心感で眠りに付けるのかなと、
この絵本を読み終った後には、
いつも以上に身体をくっつけててくるような感じでした。
この絵本のワンポイントアドバイス
絵本のはじめに「ちいさなこえでよむおはなし・・・」
とよみ方が書かれていますので、その通りに。
色やデザインの優れた絵本ですので、
触れることによって沢山の引き出しを持つことができ、
表現方法がひろがり創造する力が身に付きます。
ハリネズミの親子の愛情の深さ、
両親の声掛け、その姿から、問題、
トラブルが起きてもあきらめず解決しようとする力も身に付きます。
とにかくロシアの広大な自然や季節の美しい場面、
キーンと空気が張り詰めた感じを体験できる絵本ですから、
感受性・情緒を解する力も身につくことでしょう。
心に響く読み聞かせポイント
1.膝に乗せるなどして、なるべく親と同じ目線で
2.絵本の表表紙から、絵が手で隠れないようにめくる
3.ゆったりとした口調で読んであげる
4.最後の裏表紙まで見せてあげる(裏表紙までストーリーになっているものもある)
ママにとっても、眠る前の一時が、
お子さんと一緒に眠ることの幸せをしみじみと感じる時間になる事と思います。
働いているママさん、日中忙しいママさんにも、
読み聞かせによる親子コミュニケーションで、
家族の絆を強める力にもなること間違いなしです