【絵本の紹介】子どもの想像力と記憶力が育つ絵本
こんにちは!
読み聞かせを取り入れている方からよく聞くのが
どんな絵本を選んだらいいか分からない…
という声。
そうですよね。
1年間の新刊だけでも、児童書約4800冊.絵本約2300冊と言われています。
その中から、お子さんにピッタリの1冊を探すのは至難の技。
そこで今日は
お子さんを想像力豊かに育てたいママにオススメの1冊をご紹介したいと思います。
タンタンのぼうし
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「タンタンのぼうし」は、 とってもとっても愉快な帽子で、
・くるくる回ったり
・バッタを捕まえられたり
・栗を取ったり…
いろんな事が出来ます。
『◯◯すると…。ほーらね!!』
の繰り返しで進む絵本です。
子どもは繰り返しが大好き
大人は繰り返しが苦手ですが、子どもは繰り返しが大好きです。
繰り返しの多い絵本では
・同じ文章を繰り返し読んでもらうこと で、母国語として吸収します
・リズムやゴロの良い文が多いので、上の年齢の子が覚えて暗唱するのにも最適です
・短い言葉の繰り返しなので、赤ちゃんの頃から読み聞かせが出来ます
・同じ繰り返しの中で、心が安定します
という、嬉しい効果が。
また「タンタンのぼうし」では、
繰り返しと共に、
次々にいろんな物が帽子の中から出て来るので、
「次は何かな?」
というワクワク感が想像力を豊かにします。
この絵本で「ワーキングメモリー」(作業記憶)を鍛えます
ワーキングメモリーというのは「一時的に覚えておく能力」の事を言います。
一時的なので、その行動や現象が終わったらすぐに記憶から消えていきます。
このワーキングメモリーを鍛えると脳の前頭野を刺激して、発達を促す事ができるんです。
「タンタンのぼうし」を読んだ後に、お子さんの帽子で何かを隠して、
「いないいない」「ばあ!」
を繰り返すと、その経験が「短期記憶」に蓄積されます。
「いないいない」で消えても、
「ばあ」で現れることを「予測」し、
さらに親が現れることを「期待」するようになります。
この
●短期記憶する力
●予測する力
●期待する力
の3つが神経回路の刺激に大いに役立ち、ワーキングメモリを鍛えます。
ちなみに、大人が2~3個の物を記憶して近所に買い物に言って忘れてしまう。
という現象はワーキングメモリーが衰えているんですよ。
心に響く読み聞かせポイント
1.膝に乗せるなどして、なるべく親と同じ目線で
2.絵本の表表紙から、絵が手で隠れないようにめくる
3.ゆったりとした口調で読んであげる
4.最後の裏表紙まで見せてあげる(裏表紙までストーリーになっているものもある)
子ども達にとって、ママのお膝は安全基地。
そこで読んでもらったワクワクする絵本は、ママとの秘密の共有。
満たされた時間になります。
そんなワクワクから、想像・創造する力が入って育っていきます。